2025/04/28

Taiwan Today

経済

台湾の三大サイエンスパーク、今年上期の売上高は過去2位も昨年より1割減

2023/09/28
国家科学及技術委員会は27日に記者会見を開き、2023年上期の新竹、中部、南部のサイエンスパーク(科学園区)の売上高が合計1兆8,042億台湾元(約8.3兆日本円)に達したと発表した。上期の売上高としては過去2番目に高い水準だが、昨年同期と比べると11.95%の減少となった。写真は左から国家科学及技術委員会産学及園区業務処の許増如処長、南部科学園区の蘇振綱局長、国家科学及技術委員会の陳宗権副主任委員、呉政忠主任委員、新竹科学園区の王永壮局長、中部科学園区の許茂新局長。(国家科学及技術委員会)
国家科学及技術委員会は27日に記者会見を開き、2023年上期の新竹、中部、南部のサイエンスパーク(科学園区)の売上高が合計1兆8,042億台湾元(約8.3兆日本円)に達したと発表した。上期の売上高としては過去2番目に高い水準だが、昨年同期と比べると2,448億台湾元(約1.1兆日本円)、11.95%の減少となった。世界的なインフレや利上げ圧力、消費需要の減退、続く在庫調整圧力などが影響した。
 
3つのサイエンスパークの売上高を比べると、新竹科学園区が6,684億台湾元(約3兆日本円)で対昨年同期比19.01%減少、中部科学園区が4,588億台湾元(約2.1兆日本円)で対昨年同期比19.72%減少となった。一方、南部科学園区のみは集積回路の工場拡張の効果と、5ナノメートル製造プロセス工場の売上が伸びたことから、6,770億台湾元(約3億日本円)で対昨年同期比3.81%増加し、唯一の成長となった。
 
国家科学及技術委員会は、今年上期の成長率と、各研究機関の景気予測、それに主要産業である半導体の成長率の見込みなどを踏まえ、今年通年の三大サイエンスパークの売上高は昨年に比べて若干減少すると見ている。ただし、同委員会の呉政忠主任委員は、例年下期は繁忙期となり、売上高も上期を上回ることから、各サイエンスパークが努力して通年の減少幅を10%以下に抑えられるよう期待していると述べた。
 

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